静かなる叫び
Duneを観て、その壮大さに感動すると共に、こんなスケールの大きい作品を完成させることの出来る、ドゥ二・ヴィレヌーヴ監督とは、これまでどんな作品を作ってきた人なのかと知りたくなり、Amazon Primeで無料で観ることの出来る「静かなる叫び(原題:Politequenique)を観た。
1989年にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件についての映画。作品のテーマが実際にあった事件で、とても重たい映画であるので、普段なら観る心構えがなかったともうが、Duneであまりにも感動したので、観る気になった。。結果、観て良かった。事件の酷さの中で、二人の心の動きを表し、それぞれの思いがそれぞれの視点からこの事件を捉えている。
このような残酷の事件から、フェミニズムの弊害が、男性にもあることを知った。しかし同時に女性にも女性がゆえに偏見があった。どちらも被害者かもしれないと思った。難しい問題である。男性、女性関係なく、みんなが平等に幸せになれる社会になるのが理想だが、人それぞれの遭遇する障害は本人しかわからないこともある。
個人的には女性に生まれて嫌だと思ったことはないが、男性同等仕事やスポーツなど挑戦したい人もいていいと思う。
改めて、考えさせられる映画であり、ドゥ二・ヴィレヌーヴ監督が、長い休み明けに作られた映画がこの作品というのにも、改めてこの監督の凄さを感じた。売れるとハリウッドに移住してしまうカナダ人が多い中、ケベック州に住み続けているのも、この監督が地に足がついている証だと思う。